大学時代に保育士の資格を取得し、卒業後は保育士か養護教諭になることを考えていました。そんな中、当園での施設実習を経験した際、「この仕事、自分に向いているかも」と感じました。そう感じた理由は、利用者さんの純粋で素直なところに惹かれたから。2カ所の障害者福祉施設で実習を体験したのですが、当園は利用者さん自身のペースに合わせて支援し、のんびり、ゆったりした時間が流れていると感じました。卒業後すぐに当園で働き始めましたが、研修も充実していて、職員同士や園外の同業種の方々と学ぶ機会に恵まれたことで、すんなり仕事に慣れることができました。

障害がある方への支援は、これという正解が見つかりにくいこともあります。思わぬことがストレスになっていたり、小さなことで喜んでくれたりと、日々、発見と学びがあります。自分にできることは、今の生活を維持するお手伝いだと考えています。食事や入浴・排泄の支援だけでなく、高齢の利用者さんが手足の運動機能を維持できるよう、専門職の方に教えていただいた簡単なリハビリテーションの手伝いやマッサージもしています。また、話しかけたり、肩を叩いたり、できるだけコミュニケーションをとることも心がけています。そういったことに対し、利用者さんや保護者の方から感謝の言葉をいただいたり、同僚から励ましの声をかけてもらえるときはうれしいですね。

職員同士の仲が良く、働きやすいところです。また、定時に仕事を終えて、自分の時間や家族との時間を持てることも魅力だと思っています。自分は出勤前後に、近くの川に寄って釣りをするのが日課。１時間ほど1人の時間を過ごして、夕方には家族のもとに帰って子どもと一緒に食卓を囲む毎日を過ごしています。
入所から6年経ち、自分も中堅。これからは決まった仕事をこなすだけでなく、利用者さんがより暮らしやすいように積極的に提案をしていければとも考えています。そして、これからもこの園で利用者さんの穏やかな生活が続くよう、貢献していきたいです。