

ブライダル会場や美容室で美容師として働いてきましたが、子育てとの両立と安定した収入を考え、転職を決意。もともと人と携わることが好きだったので、美容師時代にはご高齢のお客さまのためにヘルパー資格も取得していましたが、障害がある方のケアは未経験でした。当初は自分にこの仕事が務まるか不安でしたが、入所前に食事支援のボランティアを体験させていただいた際、利用者さんがかけてくれた「一緒に食べよう!」という一言が、私の背中を押してくれました。利用者さんは気まぐれなこともありますが、素直でまっすぐな心の持ち主。私もこの方たちの役に立ちたいという気持ちが自然と湧いてきました。
利用者さんの障害は十人十色。それぞれの自立度に合わせて食事や入浴・排泄、余暇などを支援するのですが、その度に「ありがとう」と伝えてくれたり、にっこりと笑顔を返してくれたとき、とてもあたたかい気持ちになります。入浴支援をするときは、お風呂上がりに髪をきれいにセットしてあげることもあります。忙しい日々ではありますが、ボランティアの際に感じた“初心”を忘れずに、利用者さんにやさしく寄り添える生活支援員でありたいと思っています。
私のような未経験者にも、研修や業務を通じて先輩支援員が親身になって教えてくれるところです。不安なこと、わからないことも一緒に考えてくれるので、安心して仕事に臨むことができます。また、年間の休日数も多く、シフトの調整もつきやすいので、美容師時代より格段に子育てとの両立がしやすくなりました。働きながら、学校行事にもしっかり参加して、子どもと向き合っていけるのはありがたいです。最近は子どもたちも中学生、小学校高学年になって手がかからなくなってきたので、休日には実家の美容室を手伝うことも。生活支援員も美容師も、人に喜んでいただける仕事で、やりがいを感じています。